施川ユウキ『バーナード嬢曰く。』4巻 一迅社
「読書ってなんでするのかな?」(p.3)
このマンガを読んでいていつも考えさせられることです。
「読んだけど内容覚えてないって」(p.76)
このマンガの登場人物たちは本のことで語りあっています。その内容にまで踏み込んで。対して自分は内容を覚えていないことがほとんど。どうして読書をするのかと考え込んでしまいます。冒頭に引用したセリフのある話数では、読書する理由としてキレイな答えが用意されていますが、例えば海が出てくる小説で古今東西をする話数、蜘蛛から連想される本を言っていくゲームが行われる話数を読むと、自分が内容を覚えていないことが更に心苦しくなってきます。
もしも自分がそれらのゲームに参加するとしたら、題名を知っているだけで読んでいない本ぐらいしか思いつかなくて罪悪感が募ります。
「誰だって、始まりはにわかだったんだ。」(帯より)
帯にある言葉に救われはしますけれども。